Pink Diamond Report
GIA Color Grade
GIAのカラーグレード
ピンクダイヤモンドのカラーは様々で、色の薄いものから濃いもの、他の色が混色しているものなど沢山のバリエーションが存在します。
色の濃淡は9つのカラーグレードに分けられ、ピンクの濃さ、鮮やかさなど様々な観点からグレード分けされます。
その中でもピンク色がはっきり鮮やかに識別出来る〝Fancy Pink〟〝Fancy Intense〟〝Fancy Vivid〟が人気のカラーグレードとなります。
その中でも最も希少価値の高いカラーグレードは〝Fancy Vivid〟となりますが、それはダイヤモンドの希少価値としての評価となりますので、
日常に身につけるピンクダイヤモンドに関しては、皆さんのお好きな色を選ばれる事を一番にお勧め致します。
ARGYLE Color Grade
アーガイル独自の評価について
アーガイルではピンクダイヤモンドの色の評価を独自の基準で行なっています。
ピンクダイヤモンドの価値を決める評価として〝色の濃淡〟以外にも〝色のトーン〟が存在します。
色のトーンの種類はブラウン系からオレンジ系、パープル系まで様々なバリエーションとなり、
ピンクダイヤモンドの価値としての観点としては、ブラウン系の混色は評価が下がります。
一方、ややパープルが混じったパープリッシュ系のピンクダイヤモンドはピンキッシュで非常に人気も高く評価が上がる傾向にあります。
紫がかったピンク
純粋なピンク
ローズ系ピンク
Argyle Mine
アーガイル鉱山
アーガイル鉱山は英国の企業リオ・ティント(Rio Tinto)が所有する世界最大級のダイヤモンド鉱山です。場所は西オーストラリア州キンバリー地域に位置します。ダイヤモンド鉱山と言うとロシアやボツワナ、コンゴが有名ですが、アーガイル鉱山のあるオーストラリアはコンゴに次いでダイヤモンド総産出量第4位となっております。(1位 ロシア、2位 ボツワナ、3位 コンゴ、4位 オーストラリア)
殆どが工業用として使用されるジュエリーとしては使用されないダイヤモンドが殆どですが、その中に極めて稀にピンク色のダイヤモンドが産出します。これがアーガイル産のピンクダイヤモンドです。アーガイル鉱山では世界のピンクダイヤモンド総産出量の90%以上占めており、世界で流通しているピンクダイヤモンドの殆どがアーガイル鉱山で産出していると言っても過言ではありません。アーガイル産のピンクダイヤモンドの特徴は、色がはっきりしているファンシーカラーの中でもインテンス(intense)やヴィヴィッド(vivid)と呼ばれる鮮やかで色の濃いピンクダイヤモンドが産出するのが特徴です。
しかしその様に色が鮮やかで濃いものも稀で、殆どが他の色との混色だったり、色が薄かったりするものが多く、なかなか鮮明なピンク色をした個体と出会うことはできません。アーガイル鉱山から一体どれぐらいのピンクダイヤモンドが1年間の間に産出していたのか?まずはアーガイル鉱山の敷地面積ですが、38,500平方メートル(甲子園球場78個分)というとてつもなく広い敷地となっております。その広大な敷地を誇るアーガイル鉱山から1年間の間にどれだけピンクダイヤモンドが産出しているのかというと、その量は僅か1700ct(340g)で両手に収まる程度しか産出されていない事になります。1ctを超える個体はなんと30石未満となりますので、その希少価値の高さは想像以上となります。