Pink Diamond Blog
資産価値が高まるピンクダイヤモンドとは!?
2020年11月に全体の95%近くを産出していたオーストラリア、アーガイル鉱山が閉山しました。その影響で一気にピンクダイヤモンドに人気が集まり、今まで以上に新しい商品の入荷が困難な状況となっています。(2020年11月以前も美しい個体に出会うのは本当に稀な事で、月に1石あればラッキーぐらいの状況でした)
物が無くなり人気が高まるという事は希少価値が高まり価格に大きな影響を与える事に繋がります。この先どれぐらい価格が上昇するのかは想像する事ができません。しかし、どのピンクダイヤモンドでも資産価値が高まるのか?と言われるとそれは間違っています。今回は、資産として相応しいピンクダイヤモンドについてご説明させて頂きます。
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では、どの様なピンクダイヤモンドが資産価値が高いのでしょうか?
それは一言でご説明すると「希少価値が高く人気が高い美しいダイヤモンド」という事になります。ピンクダイヤモンドの中にも様々なカラーやサイズ、形状、透明度の物が存在しますが、資産価値の高いピンクダイヤモンドは、鮮やかなピンク色で、大きなサイズ、不純物(特に黒い内包物(カーボン))が少ないものが希少価値が高いと言えます。
ここで重要なポイントは〝人気が高い〟という点です。個人の視点で好きな色かどうかという見方では無く、世界的に人気の高い色かどうかというのが重要なポイントでもあります。
ロレックスの例を出すと、例えば私がダイヤモンドが沢山セッティングされた金無垢のロレックスの時計が好みだとします。しかし、市場で人気があるのはシンプルなステンレス製のスポーツモデルですので、当然入手困難な物は後者のスポーツモデルということになり、価格(中古市場価格)は当然スポーツモデルの方が上がる可能性が高いと言えます。
人気が高ければ高い程入手は困難となり価格は高まるという事になります。ピンクダイヤモンドもロレックスの例と同じで、資産として持つのであれば世界的に人気のあるダイヤモンドを選ぶ必要性があります。
下の写真で希少価値が高い順番をつけるとすると、
1番が真ん中の色が濃いピンク色のダイヤモンド
理由:色が極めて濃く鮮やかな事。(Fancy vivid pink)人気のあるややパープル寄りのストレートな色。
2番が右のハート型をしたダイヤモンド
理由:明るめなカラーで透明感もありピンクダイヤモンドの中でも人気のパープル系ピンクダイヤモンド(Fancy Intense purplish pink)
3番が左の涙型のダイヤモンド
理由:オレンジが若干入っている事で希少価値がやや落ちる。
という順番となります。
私は個人的に左の涙型のダイヤモンドの色が好みですが、資産価値という観点で順位をつけると上記の順番になります。(※この順位付に関してはカラーのみで比べた結果となりますので、その他にも透明度やサイズなども資産価値に大きく影響します。)
資産価値の高いピンクダイヤモンドのポイント
① 色が濃く鮮やか
ピンクダイヤモンドは色の薄いものから濃いもの、明るいものから暗いものまで様々です。最も希少価値が高い個体は〝色が濃く鮮やかで明るい〟物です。勿論その様なピンクは極めて希少価値が高く、小さなサイズでも高値で取引されています。
② オレンジ系の混色がなく、パープルが強すぎない
ダイヤモンドにオレンジが混じるものはストレートなピンクダイヤモンドやパープリッシュ系のピンクダイヤモンドに比べて評価が落ちます。オレンジが混じる事で美しさが損なわれるという訳ではなく、産出量や需要が影響するものです。その逆でパープルが強くなり過ぎる事で、鑑定結果がピンクダイヤモンドからパープルダイヤモンドとなると希少価値も下がります。さらに赤みが無くなるとバイオレットカラーとなる事で希少価値が上がり、アーガイルカラーの中でも最も希少価値が高いVIVID(上質で最も鮮やかな色)と同等の価値となります。
③ 不純物が目立たない(黒い内包物が入った物やIクラスのものは避けた方が良い)
ピンクダイヤモンドはカラーが最も重要なポイントと言えます。しかし、不純物が多く輝きに影響を与える物は避けるべきです。特に黒い不純物が多く入った個体は肉眼でも容易に発見できる為美しさに影響を及ぼします。GIAの鑑定基準でクラリティーグレードはSI以上の物がおすすめです。Iへ落ちる事でダイヤモンドの希少価値に大きく影響します。※SIだからと言っても不純物が目立ちやすいものも多く存在しますのでしっかり肉眼で確認し購入する事をお勧めします。
④ 一定以上のサイズのダイヤモンド
せっかくカラーが希少価値の高いものであってもサイズが小さければ資産価値の高い個体とは言えません。サイズに関しては個体によって様々ですが、小さ過ぎるダイヤモンドは希少価値が低いため最低でも0.1ct以上の物が望ましいと言えます。
これはピンクダイヤモンドのみに言える事ではなく全ての宝石に言える事ですが、価格とサイズは比例致しません。例えば0.1ctで50万円のピンクダイヤモンドがあるとします。0.2ctだと2倍の100万円になるかと言われるとそうはならず、200万円、300万円と価格は一気に跳ね上がります。それはサイズが0.2ctになる事で希少価値が一気に高まるからです。
【産地とサイズの特長】
産地によっても産出されるサイズに特長があります。アーガイルでは特に1ctを超える大きなダイヤモンドは滅多に産出されず(年間10石未満)そのようなダイヤモンドが産出すると極めて希少価値が高い為高値で取引される事になります。
2020年にロシア産の10ctを超えるピンクダイヤモンドがサザビーズで28億円の値をつけ落札されました。
昔、映画でレオナルドディカプリオ主演の「ブラッドダイヤモンド」という映画がありました。南アフリカで発見された大粒のピンクダイヤモンドを巡って繰り広げられる紛争をテーマとしたストーリーでしたが、オークションに出品される大粒のピンクダイヤモンドの多くは南アフリカで産出したものが多いです。
⑤ アーガイルの保証書が付いている
アーガイルの保証書とはアーガイル鉱山で産出した事を証明するものです。アーガイル産のダイヤモンドの一部は、鉱山でカット、研磨、鑑定を全て行なっています。アーガイルで産出した証明としてダイヤモンドの側面部にレーザーで刻印が施されており、産地を証明する為の唯一の証明となります。その為、アーガイルの刻印が入ったピンクダイヤモンドはプレミアとなり通常のピンクダイヤモンドに比べ2倍以上の価格で流通しています。(※アーガイルのカラーに関してはまた別の機会に詳しくご説明します。)
ピンクダイヤモンドの価値には以上の様な様々なポイントが複雑に影響します。ここでは書ききれなかったポイントもまだまだありますので、そのポイントなどもこちらのブログで少しずつご紹介できればと思います。
一度詳しいお話を聞いてみたいという方は是非ご来店お待ちしております。
※当記事の内容は一個人による見解であり、価格の高騰を保証するものではありません。購入についてはご自身の判断でお願いいたします。
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