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ピンクダイヤモンドよりも高価なダイヤモンドが存在する!?

ピンクダイヤモンドよりも高価なダイヤモンドが存在する!?

ピンクダイヤモンドはダイヤモンドの中でも極めて希少価値の高いカラーで、2020年に産出量の90%以上を担ってきたメイン鉱山、オーストラリア「アーガイル鉱山」が閉山したことでその希少価値は上昇の一途を辿っています。

さて、本日はタイトルにもあります様に、ピンクダイヤモンドよりも高価なダイヤモンドは存在するのか?についてご紹介させていただきます。そんな希少価値抜群なピンクダイヤモンドを凌ぐ程のダイヤモンドが本当に存在するのでしょうか?

まずこのご質問の回答としましては「存在する」となります。

という事で今回はピンクダイヤモンドの価値を上回る希少価値を誇る、幻と言っても良いダイヤモンドを2つご紹介します!なお、今回の記事では希少価値の高い順番などについては差し控えさせていただきます。

カラーダイヤモンドのクイーン「レッドダイヤモンド」

レッドダイヤモンドと聞いて馴染みがあまりない方も多いのではないでしょうか?見た目は一瞬ルビーを思わせる様な真っ赤なボディーカラーに、光の屈折率の高いダイヤモンドなどにしか見られない七色に輝く(ファイヤー)が見られ、見るもの全てを虜にする幻の宝石の一つです。

私達の店舗名のShinkは「シンク」と読み、元となるのは「真紅」まさにこの希少価値の高い宝石をイメージして命名いたしました。

このレッドダイヤモンドですが、着色原因はピンクダイヤモンドと同様の「結晶構造の歪み」と「窒素」によるものとされていますが、ピンク同様理由が完全には解明されていません。

信じられないことに、このレッドダイヤモンドは通常の無色のダイヤモンド2,500万分の1の確率でしか産出しません。もはや全く見当がつかない確率の低さです。イメージしやすいかどうかはさておき、例えば年末ジャンボ宝くじの当選確率は2,000万分の1だそうですので、更に低い確率でしか産出しないとなるとまさに奇跡と呼ぶに相応しいのではないでしょうか。

レッドダイヤモンド

レッドダイヤモンドが持つこの濃い色味は、地中奥深くで人類が想像出来ないほどの大きな力が加わってダイヤモンドの結晶構造を歪ませ、その結果人間の目に赤いダイヤモンドとして映る…という事なのですが、現在地球上でこの色のダイヤモンドの産出が確認出来ているのは既に閉山されたオーストラリア「アーガイル鉱山」のみと考えられています。

約18億年前に、北オーストラリア大陸と西オーストラリア大陸が衝突を起こした際に大きな力が発生しアーガイルピンクは誕生しました。その5億年後に大陸が引き裂かれた事(大陸移動)により、まるでシャンパンの栓を抜いた時のように、地中奥深くに眠っていたピンクダイヤモンドが奇跡的に人間が手にすることのできる深さまで押し上げられてきたのです。

現状、この地球上でこの様な事件が起きた場所を調べていますが、アーガイル鉱山以外の場所を見つける事が出来ていません。レッドダイヤモンドの様な強烈な赤をはじめとするアーガイル特有の濃くて強い色合いを持つダイヤモンドはもう採掘することができない、という事から、今後益々希少となっていくだろうと言われています。

まさに奇跡!幻!と呼ぶに相応しいカラーダイヤモンドです。後ほどご紹介いたしますが、ブルーをダイヤモンドの中の「キング」と呼ぶのなら、レッドは「クイーン」と呼ぶに相応しい宝石です。アーガイル鉱山産の殆どは圧力が強くかかり過ぎているため原石が歪な形をしており、お世辞にも美しい原石とは呼べないものが殆どですが、その歪みこそがこのような奇跡の一石を産み出すための要因となっているのです。

1ctあたりの最高額 『ムサイエフレッド』5.11ct
2001年ごろシュロム・ムサイエフにより購入された。当時の価格で2,000万ドルとされている事から、1ctあたりの金額は現在の価格で「約6億弱」と推定されます。

キングと呼ばれるダイヤモンドの頂点に君臨する究極の結晶体「ブルーダイヤモンド」

皆さんブルーダイヤモンドと聞くと何を連想されますか?ご年代によっては洗剤と答えられる方もいらっしゃるかと思いますが、本日はその点に関しては深堀りせず幻の宝石ブルーダイヤモンドについてご紹介させていただきます。ブルーダイヤモンドとはその名前の通り青いダイヤモンドとなります。こちらのブルーに関してはレッドと違い着色原因が3つ存在致します。

アーガイル産ヴァイオレットブルー

まず一つ目が「ヴァイオレット系ブルー」。こちらはオーストラリア アーガイル鉱山から産出していたブルーとなります。アーガイル鉱山でしか産出する事のありえないヴァイオレット系のカラーとなり、極めて希少価が高く鉱山閉山により更にその価値は上昇していく事が見込まれています。

真っ青というよりも、ややパープル味をかんだ、どの宝石にも似ていないとても魅力的な色合いで、この色合いを産み出すのは「水素」「窒素」「ニッケル」そして自然界で発生する「放射線」が原因となるのです。ただ、この宝石もまだ完全に着色原因が解明されておらず謎に包まれた宝石という点も興味の湧くポイントの一つです。

ヴァイオレットダイヤモンド

グリーンブルーダイヤモンド

ブルーダイヤモンドとして、もしかして目にする事があるとするとこの色が多いのではないでしょうか。まるで宮古島の美しい海の様なブルーでその美しさは神秘的です。このブルーも極めて希少価値が高く、着色する原因が地中の放射性鉱物から発せられる放射線により着色すると言われています。(人体に影響があるものではありませんのでご安心ください。)

長い間自然の放射線にさらされる事により極めて美しいグリーンブルーに発色します。見た目のカラーはネオンブルーに輝くパライバトルマリンの様で、比較的クラリティーグレード(透明度)も高い事が多く輝りが強い個体が多い印象です。パライバーカラーにダイヤモンドの強烈な輝きが加わった何にも例え難いとても魅力的なカラーとなります。

グリーンブルーダイヤモンド

ストレートブルー(TYPE-2B)

ブルーダイヤモンドの最も代表的なカラーがこちらのTYPE-2Bブルーダイヤモンド。ダイヤモンドにはタイプが4つ存在しますが、その中でもホウ素を多く含む個体がこの型(TYPE-2B)に分類分けされます。一般的に皆さんがよく目にする透明なダイヤモンドなどは殆どがTYPE-1A型に属するため、TYPE-2Bは分類分けされただけでも希少と言えます。

ブルーダイヤモンド

このブルーはVivid(上質で濃い)最も価値の高いグレードとなると、見た目にはブルーサファイアと見間違えるぐらいの色の濃さとなります。昔、タイタニックというレオナルドディカプリオ主演の映画がありましたが、その際にヒロインが胸につけていた宝石がブルーダイヤモンド(ホープダイヤモンド)と言われています。(※映画で使われていたものは勿論レプリカです。)

ホープダイヤモンドと呼ばれる宝石は少々曰く付きの宝石で、ルイ14世、マリーアントワネットが手にし死を迎えたと言い伝えられており最終的にはスミソニア博物館に寄贈されています。宝石に宿るパワーや呪い云々については信じ難い話ではありますが、まだ「何故この色に着色されるのか」という謎が解明されていない以上はスピリチュアル的なパワーについて完全否定することもできないのではと思っています。

このブルーダイヤモンドの価値ですが、オークションでピンク程の大きなサイズの個体が見つかっていないため現在最高額と言われているものだと、17.61ctものサイズの『ブル・ロワイヤル』。こちらは2023年に世界的オークション クリスティーズにて落札されました。その金額がなんと63億円!1ctあたりなんと3億7000万と信じられない金額です。まさにダイヤモンドの中の「王様」と呼ぶに相応しい世界一の希少価値を誇るダイヤモンドです。

1ct辺りの最高額 『ブルロワイヤル』17.61ct
オッペンハイマーブルーの記録を塗り替えるブルーダイヤモンドで最も高額な一石です。2023年63億で落札!1ct辺りの金額は3億7,000万と推定されます。

ブルーダイヤモンドルース‐0.21ct, Fancy Vivid Blue, VS-2, Cushion, GIA

Shinkで過去に販売したブルーダイヤモンド
ブルーダイヤモンドルース‐0.21ct, Fancy Vivid Blue, VS-2, Cushion, GIA

今回はピンクダイヤモンドの価値を大幅に上回るレッド、そしてブルーダイヤモンドについてご紹介させて頂きました。この2石の宝石をも凌ぐ価値を持った宝石が実は…

この続きはまた今度ゆっくりご紹介させていただきたいと思います。

※当記事の内容は一個人による見解であり、価格の高騰を保証するものではありません。購入についてはご自身の判断でお願いいたします。

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筆者:ZERO GRAVITY株式会社 代表取締役 今井健詞

ZERO GRAVITY株式会社
代表取締役, Buyer
今井健詞

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