Pink Diamond Blog
アーガイルピンクダイヤモンド誕生の謎がいよいよ解明!世界最大最古の〝古の大陸ヌーナ〟がピンクダイヤモンドを産み出したって本当!?

ピンクダイヤモンドが何故ピンク色をしているのか!?
ピンクダイヤモンドにご興味をお持ちの方でしたら一度はそんな疑問を持った事があるかもしれません。
ピンクダイヤモンドが着色した原因の1つ!結晶構造の歪みを引き起こしたのは大陸間の衝突によるものだった。
ピンクダイヤモンドが〝ピンク〟に着色する原因の1つはダイヤモンド結晶体内部の構造の歪み
大きな力で結晶体内部が歪む事で、ダイヤモンド内部に入った光は複雑な屈折を引き起こしピンク色のみを反射させています。
大陸が衝突するなどの大きな力が地中奥深くに眠る炭素にかかり、結晶構造の歪めたと考えられています。
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色の光が重なると無色透明になります。日中の太陽の光を想像するとわかりやすいと思いますが、天気の良い日、7色の光が重なり合い太陽光は無色に見えます。
夕方になると空が赤くなったり、時にはピンク色になったりするのは波長の長い赤だけが最後に残ることが要因となりますが、ダイヤモンド内部でもの原理と同じ事が奇跡的に行われる事で視覚的にピンク色に見えていると考えられています。
ダイヤモンド内部を歪めてしまう程の大きなエネルギーが〝いつ、どこで〟発生したのか?
ピンクダイヤモンドの生みの親古の超大陸〝Nuna ヌーナ〟
約20億年前、古の超大陸〝Nuna ヌーナ〟と呼ばれる大きな大陸が存在しました。

この大陸は、その当時のプレート活動の活発化が原因で大陸間同士の衝突が起き火山活動、地震が原因となり誕生しました。
この超大型大陸は、ローレンシア大陸(現在の北アメリカ)、バルト大陸(現在のヨーロッパの一部)、シベリア大陸(現在のロシア周辺)その他、ゴンドワナ大陸の原型となる小大陸群が衝突しあった事で最終的に一つの大きな大陸を誕生させたと推測されています。
そしてこの〝ヌーナ大陸〟が引き起こした事件こそがアーガイルピンクダイヤモンドが誕生した要因なのです!
ヌーナ大陸は20億年前に誕生したのち大小たくさんの大陸間の衝突を繰り返してきました。18億年前、現在のオーストラリア大陸を形成する〝北オーストラリア〟と〝西オーストラリア〟が衝突する事件が発生します。
この時にかかった大きな圧力こそがアーガイル鉱山産のピンクダイヤモンドを色付けた理由となります。
地中奥深くに眠る炭素に膨大なエネルギーが加わり、ダイヤモンドへと結晶化。

しかしこの時に加わったエネルギーがあまりにも強すぎた為、ダイヤモンドの結晶体内部を歪めてしまったと考えられています。
綺麗なダイヤモンドの結晶体は〝ソウエイブル〟と呼ばれる皆さんがダイヤモンドを想像した時に思い出される綺麗な正八面体をしていますが、あまりにも強力なエネルギーが加えられたアーガイル鉱山産の原石は通常よりも硬く、歪な形〝クリパージ〟と呼ばれる原石へ結晶化しその原石の形状はお世辞にも美しいとは言えません。
ただ、この強力なエネルギーが加わり結晶化したこの原因こそがピンクダイヤモンドを着色させた要因なのです!
地中奥深くに眠るピンクダイヤモンドは5億年前に地表近くまで押し上げられた?
ピンクダイヤモンドを生成したとされる事件から約5億年後の約13億年前、地中奥深くに眠っていたピンクダイヤモンドはある事件により地表近くまで押し上げられる事になります。
再び起こる大陸分裂
結晶化したダイヤモンドは約200キロ以上地中内部に眠っていると言われています。
このダイヤモンドを人間の手で掘り起こす事は到底不可能で現実的ではありません。ではなぜ地中に眠るピンクダイヤモンドは地表近くまで押し上げられる事になったのか?
約13億年前、古の超大陸〝ヌーナ〟は引き裂かれ分裂を始めます。この事件こそがピンクダイヤモンドを地中深くから地表付近まで押し上げた要因です。
大陸が引き裂かれた時に生じた大きなエネルギーにより、北オーストラリア、西オーストラリアの衝突部分に亀裂が発生し封じ込められていたエネルギーが開放され、マグマと共に地中奥深くに眠っていたピンクダイヤモンドは地表まで押し上げられたと推測されています。
その後1978年にアーガイル鉱山のオーナーであるリオ・ティント社により鉱山が開鉱することとなります。
18億年かけて日の目を浴びたピンクダイヤモンドは、鉱山開鉱から僅か30年弱で終焉を迎える事になりました。
その長い歴史から考えると、儚くもあり、この儚さもピンクダイヤモンドを美しく輝かせる要因なのだと思います。

今回はピンクダイヤモンドの着色原因についてお話しさせて頂きましたが、ピンクダイヤモンドはまだまだ謎多き鉱物です。
何故ピンクになるのかは、現代の化学を持ってしても実はまだ完全には解明されていません。このミステリアスな部分もまた、魅力の一つなのかもしれませんね。
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