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ピンクダイヤモンドは今後価格上昇するのか?

価格が上昇するピンクダイヤモンド

2020年11月、とうとうピンクダイヤモンドのメイン鉱山〝オーストラリア アーガイル鉱山〟が閉山致しました。 実は10年程前から閉まるという噂はよく耳にしていたのですが、新型コロナウイルスの影響も少なからずあり閉山を迎える事になりました。

記事|リオティントが所有するアーガイル鉱山は37年の長い歴史に幕を閉じる事になった

上記は宝飾業界のメディアによる記事となります。

記事によると、リオティント(アーガイル鉱山を所有するイギリスの企業)が所有するアーガイル鉱山は37年の長い歴史に幕を閉じる事になったと書かれています。2020年に採掘したダイヤモンドを2021年に行われる入札会(完全クローズドにて開催)で販売されます。そしてその後は5年間かけて廃炉、解体、リハビリ(鉱山を元通りに埋め立てる作業)を行うそうです。

私は宝石に関わる仕事を始めて20年以上経ちますが、アーガイル鉱山から産出する幻の様なピンクダイヤモンドを今後はなかなか手に入れる事ができなくなると思うとすごく寂しく感じます。一部のセレブの間ではお馴染みの宝石かもしれませんが、この報道を機にピンクダイヤモンドの存在を知った方も多いと思います。

アーガイル鉱山とは

オーストラリア北部に位置しは甲子園球場78個分という広大な敷地面積を誇ります。リオティントというイギリスの鉄鉱石をメインに採掘する企業が所有しており、その鉱山から採掘される全てのダイヤモンドの産出量は世界第3位となっています。 ピンクダイヤモンドを含む全てのダイヤモンドでは総産出の11%をこのアーガイル鉱山で産出しています。元々はリオティントにより鉄鉱石を採掘する目的で採掘が始まりました。 そこから産出される世界中のどこにも無い色の濃いピンクダイヤモンドが産出する事に目をつけブランディングを行なったのがアーガイルピンクダイヤモンドとなります。

閉山する事でどうなってしまうのか?

オーストラリアのアーガイル鉱山はピンクダイヤモンド総産出量の95%以上を産出していた鉱山です。ピンクダイヤモンドだけではなく、白いダイヤモンドや工業用ダイヤモンド全体では総産出量の11%を占めていますので、ピンクダイヤモンドの供給量だけではなくダイヤモンド全体の供給量が減少することとなり、希少価値が高まり価格が上昇する流れとなります。

ピンクダイヤモンド

今後ピンクダイヤモンドの価格は上がるのか

ここからは私個人の考えですが、私は個人的にピンクダイヤモンドの価格は今後〝大幅に上昇〟すると考えています。というより、この15年程で既に大幅な価格上昇が起こっています。

その理由は産出量の減少が主な原因でしたが、今回は鉱山の閉山という事で、現状は資産性の高いピンクダイヤモンドを入手するのが極めて難しい状況となっています。上の翻訳には2021年に2020年に採掘した最終ロット(2020年に採掘した最後のダイヤモンド)を入札すると書かれていますが、2021年に最終入札を迎えた2022年以降は新しいダイヤモンドの入札が全く無くなるという事です。 ただ、全て2021年に販売するとは考えにくいですので何年かに分けて販売していくと思いますが希少価値は高まる一方ですのでどこまで価格が上昇していくのかは予測がつきません。

現在も採掘が行われている白いダイヤモンドの価格は50年で10倍になっています。更に毎年約2%ずつ上昇する物価についても無視する事はできません。皆さんはピンクダイヤモンドの価格上昇をどう予測しますか? 私個人の意見ですが、少なからず10年~20年で3倍以上になると考えています。しかし、どのピンクダイヤモンドも資産価値が上がるという考え方は間違いです。 資産価値の高いものとそうでは無いものが勿論存在しますので、次回はどの様なピンクダイヤモンドが資産として相応しいのかを解説したいと思います。

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宝石一筋23年、今井健詞の資産防衛ピンクダイヤモンドセミナー

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Writer 筆者

筆者:ZERO GRAVITY株式会社 代表取締役 今井健詞

ZERO GRAVITY株式会社
代表取締役, Buyer
今井健詞

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